全国農薬安全指導者協議会
農薬安全使用のための13ヶ条
- 1農薬を使う前に必ずラベル(説明書)をよく読み、対象作物、使用濃度・量・時期・回数などの使用基準を守り、ラベルの記載内容以外には使用しないこと。
- 2病後、疲労しているときなど体調の優れない状態、特異体質、妊娠中の人は、散布作業に従事しないこと。
- 3散布作業の現場には、子供その他関係者以外の人が近づかないよう、必要に応じ立て札を立てるなどの配慮をするとともに、周辺圃場、居住人、通行人などに飛散しないよう十分注意すること。
- 4散布液の調製や散布作業には、農薬を浴びないよう、必ず農薬用マスク、不浸透性手袋、保護メガネを着用し、専用の防除衣、帽子、長靴などを用いて露出部分を少なくすること。
- 5
防除機具は、事前に十分整備・点検を行っておくこと。
- 6散布作業は熱い日中を避けて、風の強くない、朝夕の涼しい時を選び、一人で長時間の連続散布作業はしないこと。
- 7散布作業中の喫煙・飲食は避け、作業後は必ず石鹸で顔や手足をよく洗い、うがい・洗眼をし、作業衣は速やかに着替えること。
- 8散布中や散布後に、めまい、吐き気など体に異常を感じたら、直ちに医師の診断を受けること。
- 9使った容器や防除機具などはただちに洗浄、残った散布液や洗浄液は、用水や河川などに流れ込んだり、井戸水を汚染したりする恐れがなく、また作物を植えることがない場所を選び、土にしみこませるよう処分すること。
- 10地域住民や飼養動物(家畜、魚、蚕、ミツバチなど)に中毒事故や危被害が起きたり、他作物に飛散したり、薬害が出た場合は速やかに周辺住民、最寄りの警察署、保健所等の関係各方面に連絡をとり対策を講ずること。
- 11農薬の使用状況を帳簿に記載、使用した年月日、場所、農作物、農薬名、使用量・希釈倍数などを記録しておくこと。
- 12使い残した農薬は、密栓・密封して、湿度や温度の高い所を避け、農薬専用の保管庫に収納し、必ずカギをかけて、子供などの手の届かないところに保管すること。
- 13空袋、空びんなどの空容器は、残った農薬を適正に除去し、廃棄物処理業者に委託するなど、適切に処分すること。