NATIONAL AGRICULTURAL CHEMICALS WHOLESALERS UNION

安全協活動

全国農薬安全指導者協議会

農薬保管・輸送マニュアル

農薬保管管理マニュアル

  • 農薬の管理に関しては、法律で定められた所定の場所に、医薬用外劇薬医薬用外毒物及び消防法危険物を区分して保管する。
  • 危険物の保管数量については、管理責任者の指示に従い法律で定められた数量を遵守する
  • 保管場所は必ずを掛ける。
  • 保管場所は火気(喫煙)厳禁とする。
  • 保管場所は常に整理整頓し、不要なダンボール等可燃物は除去する。
  • 保管場所へは、部外者の無断立入りを禁止する。
  • 保管場所において盗難・紛失が発生した場合は速やかに所轄の警察に通報し、更に毒劇物は保健所へ、消防法危険物は消防署に届ねばならない。
  • 保管場所において農薬の漏洩、流失事故が発生した場合は会社が定めた防護具を着用し、回収、除去作業に当たる。回収・除去の方法については事業所管理責任者、本社担当者又は当該メーカーに連絡しその指示を受ける。
  • 事故発生時応急作業には下記の事項に注意する。
    1. 1目、皮膚に触れると危険であるため、防護メガネ、防水手袋を着用する。
    2. 2火災により有毒ガスの発生の恐れがあるので火元に注意する。
    3. 3吸入すると危険であるためマスクを着用する。
    4. 4環境を汚染する恐れがあるので、河川は流入しないようにする。

輸送事故対応マニュアル

1.輸送上の基本事項
  1. 1車両は、『農薬保管・配送マニュアル』、防護具を常備する。
  2. 2車両の整備を必要な保安検査を実施する。
  3. 3配送に際しては商品の漏れ、破損のないことを確かめる。
  4. 4積荷を確実に固定して、荷崩れ、落下事故を防止する。
  5. 5急カーブ、狭い道路、市街地、歩行者・自転車の多い所は徐行する。
  6. 6事故発生の際は、本マニュアルにより関係先への連絡と応急措置を速やかに行なう。
2.事故発生時の応急措置
  1. 1車を安全な場所に移動する。(人家や人ごみを避けて、できるだけ交通の障害にならないような場所に移動し、エンジンを停止しサイドブレーキをかける。)
  2. 2事故の発生を大声で告げ、下記【緊急通報例】に従って消防署、警察署に通報し、人を風上に避難させる。
  3. 3火気厳禁、エンジンの熱や火花から引火することがあるので火元に注意する。
  4. 4防護具を着用して、漏れを止め・回収、または消火を行なう。
【緊急通報例】
いつ
○○時○○分頃
どこで
○○市○○地区国(道、県、市)道○○号線○○付近で
なにが
『○○○○○乳剤(劇物、毒物、危険物)』が
どうした
飛散してしまい、漏れて火災になっています
けが人がいます
(救急車をお願いします)又けが人はいません
私の名前は
○○会社 ○○です
3.災害拡大防止措置
A 立入り禁止措置と保護具着用
  1. 1包装の破損などにより内容物が漏洩した場合には、周辺にロープを張るなどして人の立入りを禁止する。
  2. 2作業の際には必ず防護具を着用し、風上から事故処理に当たる。
B 飛散・流出の拡大防止と清掃措置
  • (1) 液体・引火性のもの等(乳剤、液剤、ゾル)
  1. 1農薬の流出がまだ続いている時は、流出口をふさいだり、上に向けるなどして直ちに流出を止め、土や砂等で側溝や用水路等に流れ込まないようにする。
  2. 2火気に注意し、流出したところに土、砂、オガクズなどをまき、薬剤を吸着させてから飛散しないように注意して掃き集める。
  • (2) 固体(粉剤、粒剤、水和剤など)
  1. 1飛散したものは空容器にできるだけ回収する。
  2. 2その跡に土、砂、消石灰、活性炭などをまいて、残りの薬剤と共に掃き集める。
  • (3) 気体(スプレー剤など)
  1. 1破損したもの以外は漏れ出さないようにする。
  2. 2付近に人を近づけないようにする。
C 清掃後の措置
  1. 1あとで水で洗い流す。その場合、汚水が河川などに流れ込まないように注意する。
  2. 2流出した残留物、掃き集めた飛散物、使った土や砂等はポリエチレン袋などに入れ、漏れないようにして持ち帰る。
D 火災の場合
  1. 1周辺火災の場合は、速やかに容器などを安全な場所に移す。移動不可能な場合には容器又は周辺に散水して冷却する。
  2. 2着火した場合は、消火器あるいは多量の砂で消火する。有毒ガスが発生するので付近の人を避難させ、必ず保護具を着用し風上で作業する。
  3. 3爆発の恐れのある場合は、付近の住民を避難させる。
4.救急措置
  1. 1皮膚に付着した場合は、直ちに衣類や靴を脱がせて、石鹸水で洗浄し、 多量の水で十分に洗い流し、医師の診断を受ける。
  2. 2吸入した場合は、直ちに新鮮な空気の場所に移し、安静・保温を保ち、医師の手当てを受ける。呼吸困難な場合や呼吸が停止している場合は、人工呼吸を行ない、出来るだけ速やかに医師の手当てを受ける。
  3. 3眼に入った場合は、直ちに多量のきれいな水で15分以上洗い流し、眼科医の手当てを受ける。
  4. 4患者が発生した場合は、救急車を呼ぶ。

中毒についてのお問い合わせ先

中毒110番
(公財)日本中毒情報センター

散布作業中や散布後に異常を感じた場合は、直ちに医師の手当を受けてください。
処置法などで不明なことは、医師から下記に電話してお尋ねください。

一般市民専用電話
(通話料のみ)
医療機関専用有料電話
(一件につき2,000円)
大阪 中毒110番
365日、24時間対応
072-727-2499 072-726-9923
つくば 中毒110番
365日、24時間対応
029-852-9999 029-851-9999
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